駐車場のワカメの名はイシクラゲ
朝、娘5歳を保育園へ連れて行くため、いつものように駐車場に行くと、「父さん、地面にワカメが生えてるのなんで?」と質問され答えに困りました。
そういや去年もあったような。
いつの間にかなくなってるから、ま、いっかで済ませてたけどこのワカメのようなものは何なんだ?
ということで、検索してみると、このワカメはイシクラゲという藻類ということがわかりました。
なんで?どこから?え!食べれるの?
娘に質問された時まで、その存在を気にとめずに生きてきたのか?
めずらしいものを発見した気になってたのですが、日本各地で普通に見られるようです。
そして、このイシクラゲ。
なんと、食べられるようです。
磯の香りがしないアオサのような味とのこと。
デイリーポータルZで実食してますね。すごい!
デイリーポータルZ より
うちの駐車場には猫やイタチが糞をしたりするので真似できないです。
イシクラゲ駆除方法
見た目が悪いし、踏むとすべって転ぶ危険があるので駆除の対象にもなってます。
おすすめ駆除方法
私は「コケそうじ」を使用して駆除にチャレンジしました。
乾燥状態では効きが弱まるそうなので、雨上がりを待ちイシクラゲがブヨブヨの状態になるタイミングでスプレーします。
2〜3日もすると色が黄色っぽくなって縮んでいき、数日後には、いつの間にか無くなってました。
イシクラゲの発生量にもよるでしょうが、車4台分のウチの駐車場には、上記のスプレー1本で駆除するには量が足りないと感じました。
後ほど発見したのですが、
ブヨブヨ状態のイシクラゲは簡単に拾えます!
それほど量がなくて、触れるのが平気な方なら素手で拾うのも楽チンですよ。
注意点!!
イシクラゲは乾燥状態だと、地面に他の雑草や石ころとしっかりくっついており、無理に剥がすとパリパリ割れてしまいます。
これは絶対やめたほうがよいです!
乾燥状態のイシクラゲに刺激を与えると、危険を感じて胞子を飛ばすので、かえって増えてしまうそうです。
私はこれで失敗しました。駆除しても駆除しても減っていかなかったのです。
乾燥状態でも死なないイシクラゲ
それと、
乾燥状態のイシクラゲについて調べていて驚いたのが、
イシクラゲは、乾燥状態であれば、たとえ100年たっていても、水をかけると生きかえるらしいのです。
「クリプトビオシス(隠された生命)」という、真空状態、極端な低温と高温、強烈な太陽光や放射線が直射する極限環境でも乾燥状態となり代謝を停止させながらも生き続ける能力が、このイシクラゲにあるのです。
クマムシもクリプトビオシスで有名ですね。
withnews より
人間とワカメは仲間。人間とイシクラゲは仲間じゃない
クマムシとか肉眼じゃ見えないけど、イシクラゲは存在感がすごいのがすごい!
常にそこらへんにあって、しかも食べることもできる。
そして、このイシクラゲ。
見た目が完全にワカメなのに、ワカメの仲間じゃないらしいのです。
生物分類学における現在の主流「3ドメイン説」では、
生物全体を、
・細菌 ・真核生物 ・古細菌
と、3つに大別します。
細胞小器官を有するワカメは真核生物です。人間も真核生物。
イシクラゲは細菌に分類され、ワカメよりも大腸菌などに近い生物なんです。
てことは、
生物分類学においては、イシクラゲよりも人間のほうがワカメに近いということなんですね!!
難しいことはよくわかりませんが、個人的にすごく不思議で興味深いことでした。
結局、どこから来てどのように増えていったのか、わからずじまいの駐車場のイシクラゲ。
もしかすると、クリプトビオシスの特性で宇宙からやって来たということだと面白いなと妄想して、この記事を終わりにしたいと思います。
読んでいただきありがとうございました。
※素人がネット検索で調べてまとめたものです。間違いがあればご指摘いただければ幸いです。
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