アメリカ株価の大暴落史:データと教訓を振り返ります

雑学メモ

株価の大暴落って、投資家にとっては本当に怖い瞬間ですよね。

「もしあの時、株価の底が分かっていたら」「あの暴落で下がった株を買い込んでいたら」と、誰しも一度は夢見てしまうものです。後からチャートを眺めると、「ここが買い時だった!」なんて簡単そうに見えるんですが、そんなタイミングが分かるなら、みんな今頃大金持ちですよね(笑)。

でも実は、過去の暴落を振り返ると、ただの後悔ではなく、原因や回復の過程に未来へのヒントが隠れているんです。

この記事では、1929年の世界恐慌以降の5つの大暴落を、株価データと解説でまとめてみました。データは信頼できる公開情報(例えば、FREDYahoo FinanceNasdaq公式サイトなど)を基にしていますが、古い記録や推定値を含む部分もあるので、厳密な正確性には少し誤差があるかもしれません。あくまで概観として楽しんでくださいね。詳細が気になる方は、各出典をチェックしてみてください!

1929年の世界恐慌以降の5つの大暴落 株価データと解説

1929年 – 世界恐慌(ウォール街大暴落)

データ
  • 当日の動き:
    1929年10月28日(ブラックマンデー):ダウが-12.8%(38.33ポイント減、終値260.64)。翌29日(ブラックチューズデー):-11.7%(30.57ポイント減、終値230.07)。(出典: FRED
  • ピークから底まで:
    1929年9月3日(381.17)から1932年7月8日(41.22)まで、約-89.2%、339.95ポイント減。日数は約1,039日(2年10か月)。(出典: FRED
  • 回復まで:
    1954年11月23日に381を超え、約25年(9,260日)かかりました。
解説
  • 原因: 1920年代の過剰な投機や銀行の脆弱性が引き起こしました。
  • 対処法: 当初は政府の対応が遅れ、フーバー大統領は自然回復を期待。1933年以降、ルーズベルト大統領がニューディール政策(公共事業や銀行規制)を始めます。民間では銀行家が株価を買い支えようとしましたが失敗。
  • 効果: 初期の対応不足で危機が長引き、回復には戦争後の経済成長が必要でした。迅速な介入が大事だと学べますね。

1987年 – ブラックマンデー

データ
  • 当日の動き:
    1987年10月19日:ダウが-22.6%(508ポイント減、終値1,738.74)。単日では史上最大の下落です。(出典: Yahoo Finance
  • ピークから底まで:
    1987年8月25日(2,722.42)から1987年12月4日(1,766.74)まで、約-35.1%、955.68ポイント減。約101日(3か月)。
  • 回復まで:
    1989年7月26日に2,722を超え、約1年9か月(645日)でした。
解説
  • 原因: プログラム取引の連鎖や過熱した市場が背景にあります。
  • 対処法: FRBが即座に利下げと流動性供給を実施。NYSEは「サーキットブレーカー」を導入しました。
  • 効果: 素早い対応でパニックが収まり、回復も早かったです。金融政策のスピードが鍵だと分かります。

2000-2002年 – ITバブル崩壊

データ
  • 当日の動き:
    明確な「1日」はないですが、2000年4月14日にダウが-6.1%(617ポイント減、終値10,305)。(出典: Yahoo Finance
  • ピークから底まで:
    2000年1月14日(11,722.98)から2002年10月9日(7,286.27)まで、約-37.8%、4,436.71ポイント減。約999日(2年9か月)。ナスダックは-78%(出典: Nasdaq公式)。
  • 回復まで:
    2007年7月19日に11,722を超え、約4年9か月(1,745日)。
解説
  • 原因: ドットコム企業の過大評価と9/11テロが影響しました。
  • 対処法: FRBが利下げ(6.5%から1.75%へ)。政府は減税、企業はリストラを進めます。
  • 効果: 経済は底打ちしたものの、株価の回復は遅かったです。過熱市場の調整には時間がかかるんですね。

2007-2009年 – リーマンショック

データ
  • 当日の動き:
    2008年9月15日:ダウ-4.4%(504.48ポイント減)。最悪日は9月29日の-7.0%(777.68ポイント減)。(出典: FRED
  • ピークから底まで:
    2007年10月9日(14,164.53)から2009年3月9日(6,547.05)まで、約-53.8%、7,617.48ポイント減。約517日(1年5か月)。
  • 回復まで:
    2013年3月5日に14,164を超え、約4年(1,457日)。
解説
  • 原因: サブプライムローンの焦げ付きとリーマン破綻が引き金です。
  • 対処法: FRBがゼロ金利と量的緩和、政府はTARPで7000億ドル投入しました。
  • 効果: 金融崩壊は防げましたが、実体経済の回復は遅れました。システミックリスクへの即時対応が大事です。

2020年 – コロナショック

データ
  • 当日の動き:
    2020年3月16日:ダウ-12.9%(2,997.10ポイント減、終値20,188.52)。(出典: Yahoo Finance
  • ピークから底まで:
    2020年2月12日(29,551.42)から2020年3月23日(18,591.93)まで、約-37.1%、10,959.49ポイント減。約41日。
  • 回復まで:
    2020年11月9日に29,551を超え、約7か月(231日)。
解説
  • 原因: パンデミックによる経済停止が背景です。
  • 対処法: FRBが無制限QE、政府は2兆ドル超の財政出動を実施しました。
  • 効果: 史上最速の回復!大規模政策が効いた例ですが、バブルリスクも気になりますね。

グラフ:各暴落の「回復までにかかった日数」

以下は、5つの大暴落における「ピークから底までの下落率」と「回復までにかかった日数」を中心にしたデータです。「当日の下落率」は参考情報として括弧内に記載します。

暴落イベントピークから底までの下落率 (%)回復までにかかった日数 (日)当日の下落率 (%) ※参考
1929年
(世界恐慌)
-89.29,260(約25年)-12.8
1987年
(ブラックマンデー)
-35.1645(約1年9か月)-22.6
2000-2002年
(ITバブル崩壊)
-37.81,745(約4年9か月)-6.1
2007-2009年
(リーマンショック)
-53.81,457(約4年)-7.0
2020年
(コロナショック)
-37.1231(約7か月)-12.9

世界恐慌が以下に長く不況が続いたのかがわかりますね。今後、このレベルの大恐慌がきたらと思うと恐ろしすぎます。絶対にありえないとは言い切れないと思います。

今後の暴落に活かせるポイント

  1. 回復速度を見極めます: 下落幅より、政策対応の速さが大事です。
  2. 冷静に原因を分析します: 投機か実体経済かで対応が変わります。
  3. 歴史から学びます: 過去のパターンを知ることで、狼狽売りを避けられます。

「株価は長期的には上がるもの」と信じて、筆者はオルカンを頑張って積み立て中。世間様に比べれば少額かもしれませんが大事な資産です。暴落は怖いですが、歴史を参考に落ち着いて対応したいですね!

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